テキサス州では毎年8月の第3週末の3日間、特定の商品が免税されるという特別期間(Sales Tax Holiday)があります。この種の免税規定は、対象商品や免税期間が州により多少異なりますが、景気刺激策の一環として1997年にニューヨーク州から始まり、現在では13の州で施行されています。テキサス州にお住まいの方は、Sales Tax Holidayのことをご存の方が多いとは思いますが、いつ、どの商品が、いくらまで免税対象かなどの詳細まで知っている方は少ないのではないかと思います。そこで、今月はテキサス州のSales Tax HolidayについてQ&A方式で詳しくご説明いたします。
Q:2012年のテキサス州の免税期間はいつですか?
A:今年の免税期間は8月17日(金曜日)から8月19日(日曜日)の3日間となっています。通常免税期間は、9月の新学期に合わせて服や学用品などが売れる時期に合わせて設定されています。
Q:どのような商品が免税対象になりますか?
A:免税対象になるのは、100ドル未満の服、履物、バックパック、学用品のみとなっています。
Q:100ドルの限度額について詳しく教えてください。
A:100ドルの限度額は、商品一つ一つに適用されます。したがって、一度の買物で80ドルの靴を2足買い、レジでの合計金額が160ドル(100ドル以上)になった場合でも、100ドルの条件は一品ずつに適用されるため、両方とも免税となります。
Q:100ドル未満の服、履物であれば全て免税になるのでしょうか?
A:いいえ。普段着としても使用されるテニスシューズや、ジョギングスーツ、水着などは免税の対象になっていますが、一般的に運動以外では使用されないゴルフシューズやプロテクター付きのユニフォームなどのスポーツ用品は免税扱いにはなりません。
Q:免税対象になるバックパックについて詳しく教えてください。
A:免税対象となるバックパックは、小中高学生が背中に背負う100ドル未満のカバンと規定されており、それ以外のカバン、例えば、ブリーフケース、ハンドバック、旅行カバン、ジム用やコンピューター用のカバンなどは対象外となっています。また革製品も対象外となっています。
Q:免税対象になる学用品について詳しく教えてください。
A:学用品については、殆どが免税扱いになっています。免税学用品の例:筆記用具、バインダー、フォルダー、ブックバック、電卓、弁当箱、ハサミ、コンパス、クレヨン、セロテープ、ノート、定規。
Q:免税は、テキサス州のどのお店でも行われていますか?
A:免税規定は州レベルで施行されている法律ですので、テキサス州の小売店はこの規定を順守する必要があります。しかし、なかには期間中に消費税を徴収してくるお店もあるようですので、その際にはお店の方に消費税の返還を求めるなどして対処して下さい。
Q:その他、免税対象、対象外になる商品についてもう少し教えてください。
A:免税対象、対象外のリストこちらのリンクより閲覧できます。
お分かりのように、免税対象となる多くは小さいお子様向けの商品となっています。また免税リストの中にはテキサスならではの商品、バックル付きのベルトやカーボーイブーツなどが免税対象として含まれています。他には、幼児用の服、オムツ(成人用含)、ネクタイ、パジャマ、サンダル、下着、帽子も免税のリストに含まれています。一方、免税対象外のリストには、アクセサリー、ヘアクリップ、時計、財布、スパイク、ハンカチ、メガネなどが含まれています。個人的にハンカチが対象外リストに入っているのは意外でしたが、よく考えてみるとアメリカ人の方でハンカチを持ち歩いてる方はあまり見たことがなく、デパートにいってもハンカチ売り場はあまり見かけませんよね。日本では学校への持ち物にハンカチがよく入っていますが、アメリカでは免税対象外。これも文化の違いですね。