免税セール

テキサス州では年に3回免税セールスが実施され、開催期間によってそれぞれ免税の対象となる品目が異なります。今月は、免税セールスの概要と毎年新学期にあわせて開催されるテキサス州売上税の免税イベントについて紹介をしたいと思います。

テキサス州の免税期間

冒頭で紹介したとおり、テキサス州は毎年3回免税セールス期間が設けられており、開催時期にあわせた品目の免税措置が行われています。免税セールスは、毎年4月、メモリアルデー祝日と8月の週末三日間(金、土、日曜日)に開催され、対象となる品目に対して売上税 8.25% が全額免除される制度です。

【テキサス州の免税セールス】

  • Emergency Preparation Supplies(4月開催)

毎年4月に開催される免税セールスは、主に防災グッズ(バッテリー、懐中電灯、発電機、充電器具など)を対象とした免税期間で、5月から始まるハリケーンを主とする自然災害対策のための免税期間となります。

  • EnergyStar, Water-Efficient Products(メモリアルデー祝日開催)

気温が上昇する時期にあわせて開催される免税セールスは、猛暑期間中のエネルギー消費量対策として省エネ家電や節水機器の品目(エアコン、冷蔵庫、節水トイレなど)が免税の対象となります。

  • Sales Tax Holiday(8月開催)

主に就学に関連した品目が免税対象となり、新学期直前の週末に開催されます。

Sales Tax Holiday

新学期にあわせて開催される免税セールスは、当時のブッシュ州知事の署名によって1999年6月に成立され、今年で26回目を迎えます。主に就学関連の品目が免税対象となるため、別名 Back-to-School セールスとも呼ばれ、今年は8月8日から10日までの3日間で開催されます。

免税対象品目

免税は単価が100ドル未満の品目に限定され、主に衣服や通学用の備品(バックパック、学用品など)が免税の対象となります。100ドルの限度額は商品一つ一つに適用されますので、一度の買物で80ドルの靴を2足買い、合計額が160ドル(100ドル以上)になった場合でも、100ドルの条件は一品ずつに適用されるため、両方とも免税の対象となります。また購入回数に制限が無いため、免税期間中に何度も免税措置を受ける事が出来ますので子供を多く抱えている大家族にとっては家計の助けとなるでしょう。

単価が 100ドル未満でも免税の対象とならない品目もありますので、売上税の免除措置を受けたい方は事前に対象品目を確認する事をお勧めいたします。次のリンク先から免税対象品目と対象外品目を確認する事が出来ます。各小売業者 (Walmart、Targetなど) も自社サイトで免税対象の品目を公表しているので、併せて参考される事をお勧めします。

(注:リンク先の記号 (T) は対象外品目、(E) は免税対象品目)

注意事項

オンライン購入品も免除の対象となり、決済が免税期間中に完了すれば、商品の配達日に関係なく免除措置を受ける事ができます。ただし、商品の配送料や手数料金も単価の一部として含まれるため、配送料込みの金額が 100ドルを超えた場合、免税の対象外となるため購入時には注意が必要です。

対象外品目の概要

  • 単価が 100 ドルを超える購入品
  • 衣服のサブスクリプション・サービス
  • 普段着として使用されないスポーツ用品
  • レンタル・スポーツ器具
  • 裁縫備品(布切れ、ボタン、糸など)
  • 宝飾品、腕時計、ハンドバック、財布、ビジネス用カバンなど
  • パソコン
  • ソフトウエア
  • 教科書
  • 学用品リストに記載されていない購入品

あとがき

免税規定は州レベルで施行されている法律ですので、テキサス州内の小売店はこの規定を順守する必要があります。しかし、なかには期間中にもかかわらず売上税を徴収してくるお店もあるようですので、その際にはお店の方に売上税の返還を求めるなどして対処して下さい。

免税対象となる多くの品目は、小さいお子様向けの品物となっています。また免税リストの中にはテキサスならではの商品、バックル付きのベルトやカーボーイブーツなどが免税対象として含まれています。他には、幼児用の服、オムツ(成人用含)、ネクタイ、パジャマ、サンダル、下着、帽子も免税のリストに含まれています。一方、免税対象外のリストには、アクセサリー、ヘアクリップ、時計、財布、スパイク、ハンカチなどが含まれています。個人的にハンカチが対象外リストに入っているのは意外でしたが、よく考えてみればアメリカ人でハンカチを持ち歩いてる人はあまり見かけません。日本では学校への持ち物にハンカチが含まれていますが、ここアメリカでは学校の必需品との認識は無いようです。これも文化の違いでしょう。

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