源泉徴収票

 

個人所得税申告で悪戦苦闘されている最中と思われますが、今月はいろいろな税務書類の中から特に一番良く目にする書類について紹介をしたいと思います。

 
源泉徴収票

米国で会社の従業員として働き給与を受取っている方は、毎年1月の下旬あたりに Form W-2 と言う源泉徴収票を受取ります。源泉徴収票とは、会社が従業員に対して発行する給与に関する証明書で、課税当該年度期間中に支払われた給与、源泉徴収された所得税、社会保険税、医療保険税、及び福利厚生などが記載されている書類です。全ての雇用主は、従業員一人に付き年間 $600 以上の給与を支払った場合、または支払われた給与の金額に関わらず税金を徴収した場合、従業員に対して源泉徴収票を発行する義務があります。

米国ではこの書類を含むその他の税務書類を元に納税者が各自で所得の確定申告を行うのが恒例の作業となり、毎年申告の時期が近づくとストレスを感じる方も多いと良く耳にします。

 
各用紙の使用目的

源泉徴収票は同じ情報が記載された複数の用紙から成り、使用目的がそれぞれ異なります。一般的に良く使用されるのが Copy B で、連邦所得税を申告する際に申告書に添付が義務付けられています。(注:紙で申告をする場合)

テキサス州では個人所得税が無いためあまり馴染みの少ない方もいると思いますが、州所得税を申告する場合には、Copy B の代わりにCopy 2 を使用する必要があります。またCopy C は本人控用の用紙となりますので、時効が切れるまで大切に保管するようご注意ください。

 

用紙 使用目的
 Copy A  社会保障庁(Social Security Administration)への連絡目的
 Copy B  連邦個人所得税申告の際に使用
 Copy C  従業員控
 Copy D  雇用主控
 Copy 1  州当局への連絡目的
 Copy 2  州個人所得税申告の際に使用

 

記載内容が間違っている場合

源泉徴収票に記載されている情報(名前、住所、社会保障番号、納税者番号、給与額、源泉額など)に誤りがある場合には、誤っている箇所を雇用主に伝え、修正用の源泉徴収票(Form W-2c)を発行してしてもらう必要があります。

また源泉徴収票に記載される名前と社会保障番号(Social Security Number)が社会保障庁に登録さている情報と一致する必要があるため、結婚後に苗字を変更されても社会保障庁で変更手続きを行っていない方は、社会保障庁に登録されている旧姓で源泉徴収票を発行してもらう必要があります。

 

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